理想の暮らしというとどんなイメージですか?
コロナ禍を機に、生活の大半を占めていた仕事について大きな変化がありました。
ワーケーションやテレワーク、2拠点生活やパラレルキャリアなど…。
もちろん仕事が全てではありませんが、暮らしの大半を仕事で左右されてしまうことが事実だと思います。
今回は暮らしについてのトレンドをご紹介します!
国内最大級のふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を企画・運営する㈱トラストバンクが創設したトラストバンク地方創生ラボが『若者の地方暮らしに対する意識調査』について調査をした結果についてです!
まずは結果のポイントだけでもみてください♪
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調査概要
■調査名
『若者の地方暮らしに対する意識調査』
■調査元
トラストバンク地方創生ラボ
■調査対象
首都圏(埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県)に住む15~29歳の男女1,009名
■調査方法(期間)
インターネット調査(2022年7月22日~7月26日)
結果のまとめ(ポイントのみ)
詳細な調査結果についてまとめていく前に調査結果のポイントを記載していきます!
※それぞれの調査結果に跳べるようになっています♪
首都圏の若者の5割超が地方暮らしに憧れている
- 地方暮らしをしてみたいですか?
- はい(54.2%)
いいえ(32.3%)
わからない(13.5%)
「いいえ」と回答した若者もいるようですが、「はい」と回答した若者が半数以上と圧倒的に多いです。
地方への暮らしに憧れる人が多いという結果となりました。
首都圏に住む若者の中には、地方から大学進学や就職を機に上京してきた人もいます。
あくまでも邪推になりますが、
上京組と地元(首都圏)組でまた結果が変わってくるのかもしれませんね。
社会課題への意識が高いほど地方移住に興味あり
「現在や将来、仕事を通じてSDGsや社会課題の解決に取り組んでいる、あるいは取り組みたいと考えていますか」
という質問に対して、半数以上となる53.5%が「はい」と回答しています。
そして「はい」と回答した人のうち、地方移住に興味がある人の割合は68.1%という結果になりました。
一方で「いいえ」と回答した人については、地方移住に興味がある割合が29.6%と社会課題に興味がある人の方が地方移住に関心があることがわかりました。
「人口問題」や「文化問題」、「気候変動」など多くの社会問題がありますが、地方移住をすることに何らかの価値があると考える人が多いみたいですね。
地方に行った経験が移住への興味に繋がっている
- 地方暮らしに関心を持ったきっかけを教えてください。
- 実際に地方へ行った経験 他
地方暮らしに興味がある若者が増えているきっかけはどこにあるのでしょうか?
最も多かった回答は「実際に地方へ行った経験」で31.3%でした。
それに続いて「地方暮らしに関する家族・友人・知人の影響」が24.9%、「新型コロナウイルスの感染拡大」が23.6%となっています。
新型コロナウイルスが1つのきっかけとして大きくなっているようですね。
「実際に地方へ行った経験」についても新型コロナウイルスを機に始まったGOTOトラベルや県民割などで、日本国内の旅行が増えたそうです。
実際に国内旅行をする中で「こんな良いところがあるんだ」と思ったことが地方移住を考えるきっかけというのもありそうですよね!
地方暮らしは「のんびり暮らせる」のが魅力
- 地方暮らしの魅力は次のうちどれだと思いますか。
- (1位)のんびり暮らせそう
地方暮らしのきっかけはわかりましたが、地方へ移住したい人は地方暮らしのどこに魅力を感じているのでしょうか?
選択式のこの設問に対して、最も多く選ばれていたのは「のんびりと暮らせそう」で68.7%でした。
続いて「自然豊かで癒やされそう」が42.6%、「都心よりも物価が安そう」が39.3%でした。
ストレス社会でせかせかと生きている首都圏の人たちは、地方のゆったりとした暮らしに憧れがあるのかもしれませんね!
また最近は、物価高で家計を苦しめています。
そんな状況下で地方の物価が安い上京に魅力を感じているのだと思います。
地方でどう働く?
もし地方で新たな暮らしを始めるとなったときに心配なことはなんですか?
私は仕事です!
コロナ禍を機にテレワークを多くの企業が導入し、新たな働き方ができました。
インターネット環境さえあればどこでも仕事ができる時代になってきましたね。
そのような状況がより地方への移住を後押ししているのかもしれません。
地方での理想な働き方はテレワークか再就職
- 社会人として働くなら、どのような地方暮らしが最も理想ですか?
- 地方に自宅を持ち、都心の会社に務め、自宅でテレワークする暮らし
地方に自宅を持ち、居住地もしくはその地域に務める暮らし
地方暮らしの理想のビジネススタイルはどういうものなのでしょうか?
「地方に自宅を持ち、都心の会社に勤め、自宅でテレワークする暮らし」(35.1%)、「地方に自宅を持ち、居住地もしくはその地域に勤める暮らし」(35.1%)が同率の回答を集めました。
働き方の多様性がより地方暮らしへ影響を与えていることがわかりますね。
一方でトレンドとしても上がっていた2拠点生活や地方から都心までの通勤スタイルについては、あまり人気がないという結果となりました。
移住の条件は金銭面と働き口
今後、どのような条件が揃えば移住するのでしょうか?
最も回答が多かったのは「金銭面」でした。
続いて、「地方での働き先」が41.5%、「自分の仕事のスキルや経験」が30.3%という結果でした。
転居や新生活に伴う費用が地方移住の際、ネックになるであろうことが分かります。
また仕事先はもちろんのこと自分自身のキャリアについても考えている人が多いことがわかりますね。
その他、家族の状況や気持ちの面、知識面での不安もあるようです。
移住先に求めること第一位はアクセス?
あなただったら移住先に何を求めますか?
地方だからって何も無いところで過ごしたいわけではないと思います。
ある程度、交通の利便性が求められると思いますが、首都圏の若者は移住先に何を求めているのでしょうか?
公共交通機関の利便性が必須条件!
- 移住先を決めるなら必須となる条件は何ですか?
- 公共交通機関の利便性
移住先を決める際の必須条件はどのようなものがあるでしょうか?
最も多く回答を集めていたのは、「公共交通機関の利便性」で42.8%でした。
公共交通機関には、バスと電車が主としてあります。
最近は、地方の鉄道会社は赤字が酷いというニュースがありますが、そういった中でもある程度の利便性はほしいというところでしょうか。
都市圏にいるとあまり車を持つというイメージも無いのかもしれませんね。
2位以降についてですが、「都心へのアクセス」が40.2%。「スムーズなインターネット環境」が37.1%という結果となっています。
東京に限らずということだと思いますが、都心の近くということで安心感を覚えることもあるということでしょうか。
少し趣が変わりますが、上の図は主要鉄道駅(沖縄県のみ那覇空港)を起点として出発から1時間までの到達所要時間とエリア面積を計算した図となります。
場所によっては、地方の度合いによっては主要な駅まで行くのに何時間もかかるという場所もあると思いますが参考に程度に上の図を見ると面白いですね!
移住先で新しく挑戦したいことは「趣味」
- もし地方移住したら新しく挑戦したいことはありますか?
- 文化やスポーツなど趣味
地方移住したからといって生活は変わりますが、他の全てが変わるわけではありません。
移住を機になにかにチャレンジしたいという人も多いようです。どういうことにチャレンジしたいと考えているのでしょうか?
最も多かったのは、「文化やスポーツなど趣味」で35.1%でした。
続いて、「自給自足などの農作物」が33.6%。「サスティナブルを意識した暮らし」が24.5%という結果です。
上位3位の他に起業や勉強にも回答が集まっていました。
理想の移住先は「北海道」
- あなたの理想の地方暮らしを叶えられそうな都道府県は?
- 北海道
理想の地方暮らしが叶えられそうな都道府県を尋ねた質問で最も人気だったのが「北海道」です。
また4位に沖縄県がランクインしており、北海道と沖縄県への憧れが強いものだと理解できます。
また在来線や新幹線で東京に出やすいという理由から長野県が9.1%。山梨県が7.9%。静岡県が6.9%とランクインしていました。
今回の調査では首都圏が中心だったためこのような結果ですが、大阪の方でアンケートを取ったら北海道・沖縄以外の順位は変わりそうですね。
どちらにしても都心の近くで地方暮らしを満喫してみたいという思いが伝わってくる結果でした。
若い世代の移住 増減マップ
NHKのクローズアップ現代のホームページに面白い図が載っていましたのでぜひみてください♪
この図について説明はNHKのページより抜粋したものをご覧ください。
この地図は、若い世代の移住の増減について、コーホート増減率で示した地図です。コーホートとは、同じ期間に生まれた人たちのことです。2015年の国勢調査での20歳から34歳は、2020年には25歳から39歳になるわけですが、この世代が各市区町村で、5年間に転入・転出の差し引きでどれだけ増減したかを、この地図は表しています。2015年から2020年の間に、転入した人が転出した人よりも多い自治体は赤になり、転出した人の多い自治体は、青になります。
出典:NHKクローズアップ現代
日本では、東京都などへの一極集中の状態がずっと続いていました。
ただコロナ禍を機に、その流れが変わっているということをこの図が示しています。
未だに東京都の人口流入はある一方で、下の図を見ると分かるように和歌山県や愛媛県、長野県などを中心に地方への人口流入もあります。
NHKによると過疎地域が800ほどある中で約半数近くの地域で若い世代の転入が転出を上回っているそうです。
やはり最近の地方移住の流れは話だけでなく実際に起っているようですね!