こんにちは、ふぁるこんです♪
あなたは”生まれ育った地域”、”いま住んでいる地域”が好きですか?
実はブランド総合研究所が、各都道府県の住民に対し、幸福度をはじめ、愛着度や定住意欲度など、地域の持続性につながる指標について調査する「第4回地域の持続性調査2022」を実施しました。
そして1位は、沖縄県!
今回はこの結果についてご紹介します!
結構面白いですよ!笑
ブログ村に入村しました🙋!
住民視点の評価である持続調査
日本は、少子高齢化が非常に進み年金問題などをはじめとして大きな問題となっていますね。
その中でも地域としての魅力が下がることでその地域から若者たちが他の地域に流入することで過疎化が進むことも問題となっています。
最悪、その地域がなくなる可能性も・・・。
この調査では、そんな地域を出さないため地域が持続可能となるために地域住民視点による持続性の評価と数値化したものとなります。
この調査をきっかけに過疎化してしまう地域が減るような魅力を見つけられるといいですよね!
ブランド総合研究所とは?
よくテレビとかでも目にしますが、ブランド総合研究所とは一体なんなのでしょうか?
ニュースなどに取り上げられているもので有名なものだと「都道府県・魅力度ランキング」でしょうか。
地域ブランド・企業ブランドの研究とコンサルティングを行う専門企業がブランド総合研究所です!
調査以外にも「地域ブランドに関する調査やシティプロモーションなどの戦略立案」を行っていたりします。
また英国ギネスワールドレコーズの公式パートナーとして各地でギネス世界記録への挑戦サポートも行っていることは有名ですね!
調査概要
「地域の持続性調査」の調査は2022年5月20日〜26日の間にインターネット上で行ったそうです。
前年度までは「地域版SDGs調査」として実施してましたが、今回から地域の持続性に関する質問のみを切り離し、新たに「地域の持続性調査」としたようです。
- 調査方法→インターネット調査
- 調査対象→47都道府県の登録調査モニター(15歳以上)から居住する都道府県別に抽出
- 総回収数→計23,520人(各都道府県から約500人ずつを回収)
- 有効回答数→計22,973人(各都道府県の回答者数は476~514人)
- 調査時期→2022年5月20日~5月26日
- 調査項目
- 持続指標:幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度
- ロイヤルティ指標→魅力度、自慢度、魅力項目(自然、交通など計26項目)
- 住民の悩み→定収入・低賃金など46項目
- 地域の課題→農林水産業の衰退など50項目
- 回答者属性→年齢、性別、婚姻、子供の有無、世帯年収、居住形態など
持続性の指標にプラス要因の「ロイヤルティ指標」、マイナス要素の「住民の悩み」と「地域の課題」を加え、総合的に評価するような調査となっています。
確かに愛着があっても交通の便が良くなければ、地域としては廃れていってしまいますよね…。
★幸福度ランキングトップ10
- 位 (昨年1位)沖縄県・・・幸福度点77.4点
- 位(15位)鹿児島県・・・75.4点
- 位(2位)宮崎県・・・74.9点
- 位(31位)静岡県・・・74.2点
- 位(12位)福岡県・・・73.9点
- 位(27位)和歌山県・・・72.7点
- 位(28位)佐賀県・・・72.7点
- 位(14位)長野県・・・72.2点
- 位(15位)石川県・・・72.1点
- 位(11位)三重県/(5位)愛媛県・・・71.9点
「あなたは幸せですか?」という問いに対し、
→とても幸せ(100点)
→少し幸せ(75点)
→どちらでもない(50点)
→あまり幸せではない(25点)
→全く幸せではない(0点)
の5段階での評価回答で加重平均し、算出したものが「幸福度」となります。
47都道府県の平均は70.1点で前年の69.2点より増加しています。
なお東京都は46位の65.7点、神奈川県は45点で65.8点という結果になっています。首都圏は低いですね…。
2年連続の1位は沖縄県!
沖縄県民は回答者の41.8%が「とても幸せ」と回答していたようです。
その一方で、「全く幸せではない」はわずか2.6%、「あまり幸せではない」も5.3%と、ネガティブな意見がとても少ないのが特徴です。
沖縄県は2022年5月に本土復帰50周年を迎えたことは記憶に新しいです。
大きな節目として改めて住民が沖縄県の自然や文化といった魅力を実感していることで2年連続1位になったと考えられています。
明るい話題が躍進の理由?九州地方が上位にランクイン
ダイヤモンドonline以下のように説明されています。
田中章雄・ブランド総合研究所社長は、「上位に九州地方の県が多くランクインしたのは、鹿児島県の奄美大島が世界自然遺産に登録されたり、長崎県の西九州新幹線(長崎新幹線)が開通間近であったり、明るい話題が多いから。鹿児島県が2位へと大躍進したのは世界遺産登録で、地元の人たちが鹿児島県の魅力を改めて見直したということではないだろうか」と指摘する。
ダイヤモンドonlineより
沖縄県についても同様ですが、九州地方では明るい話題が多くありました。
またコロナ禍においてなかなか遠出ができない状況下で地元の自然や文化に触れる機会が多かったのではないかとも考えられます。
明るい話題プラス自分の住んでいる地域について触れることにより幸福度が高まったのかもしれませんね!
一方で九州地方だけではありませんが、昨年上位だった都道府県がランクダウンしています。
山梨県は4位→23位(70.0点)、北海道は8位→25位(69.3点)、京都府は9位→32位(68.6点)、長崎県は6位→同率32位(68.6点)、熊本県は3位→35位(68.4点)というような結果になっています。
なにが原因だったのでしょうか?
★生活満足度ランキングトップ10
- 位 (昨年3位)福岡県・・・生活満足度点71.0点
- 位(10位)沖縄県・・・69.6点
- 位(24位)宮崎県・・・69.2点
- 位(15位)香川県・・・69.2点
- 位(17位)静岡県・・・68.8点
- 位(18位)鹿児島県・・・68.6点
- 位(1位)石川県・・・68.5点
- 位(35位)和歌山県・・・67.6点
- 位(8位)広島県/(8位)奈良県・・・67.4点
「あなたは今の生活に満足していますか?」という問いに対し、
→とても満足(100点)
→おおむね満足(75点)
→どちらでもない(50点)
→あまり満足していない(25点)
→全く満足していない(0点)
の5段階での評価回答で加重平均し、算出したものが「生活満足度」となります。
相変わらず登場しない関東地方に比べ、九州地方のランクインが目立ちます。
そして最も注目すべきポイントは、トップ10のうち7都道府県が昨年二桁順位だったというところです。
特に宮崎県は昨年24位、和歌山県は昨年35位ということで大躍進となっています。
もので溢れかえっている便利な都会よりも地方と言われることの多い都道府県の方がいまの生活に満足している人が多いということですね。
★愛着度ランキングトップ10
- 位 (昨年2位)沖縄県・・・愛着度点85.9点
- 位(2位)福岡県・・・83.0点
- 位(5位)鹿児島・・・82.4点
- 位(11位)宮崎県・・・82.2点
- 位(1位)北海道・・・80.9点
- 位(11位)愛媛県・・・80.5点
- 位(7位)広島県・・・79.9点
- 位(15位)香川県・・・79.8点
- 位(9位)高知県・・・79.6点
愛着度についても5段階評価をしてもらっています。他の評価項目に比べると平均点が高めですね!
愛着度については今までの「幸福度」や「生活満足度」に対してあまり大きな順位変動はありませんでした。
そして相変わらずの沖縄県1位に上位に九州地方という結果ともなっています。確かに福岡県の友人は地元が大好きでした。
また四国地方の3県がランクインしています!
すごいです。
地域柄というものがありそうですね。
★定住意欲度ランキングトップ10
- 位 (昨年3位)沖縄県・・・定住意欲度点82.9点
- 位(2位)福岡県・・・81.8点
- 位(1位)北海道・・・79.9点
- 位(6位)広島県・・・78.4点
- 位(13位)愛媛県・・・77.1点
- 位(12位)香川県・・・76.7点
- 位(17位)鹿児島県/(10位)石川県・・・76.6点
- 位(20位)宮崎県/(7位)静岡県・・・76.5点
「お住いの都道府県に今後も住み続けたいと思いますか」という問いに対して、5段階で評価してもらっています。
この点数についてですが、昨年の平均点よりも下がってしまっている都道府県が多く見られました。
昨年まではコロナ禍で地方への移住者も多かったですからその反対で新型コロナウイルスの感染者が比較的少なかったタイミングでの調査で都市圏への移住を考える人が少し増えたのかもしれませんね。
★総合指標・持続度ランキングトップ10
上記で見てきました地域の持続性に関する4つの指標(幸福度、生活満足度、愛着度、定住意欲度)の平均値を都道府県の「持続度」として表したもののランキングトップ10は以下となります!
- 位 (昨年1位)沖縄県・・・持続度点78.9点
- 位(3位)福岡県・・・77.4点
- 位(9位)宮崎県/(12位)鹿児島県・・・75.7点
- 位(14位)香川県・・・74.3点
- 位(10位)静岡県・・・74.2点
- 位(8位)愛媛県/(2位)北海道・・・74.1点
- 位(5位)石川県/(6位)広島県・・・74.0点
1位は沖縄県!
3項目で1位でしたので順当ですよね。
そして九州地方が3位までを独占するというような結果となっています。
そして躍進の香川県ですね。
4つの項目で目立っていました。
5位以下は0.1ポイント差ごとという競り合っている状況で上位の都道府県については昨年よりもポイントアップしているところが多いですね。
47都道府県の平均は71.4点で、前年の71.7点よりわずかに減少しており、47都道府県中で29都道府県が減少しているというような結果となっています。
注目の都道府県2選
世界遺産登録で波に乗る鹿児島県
奄美大島、徳之島が世界自然遺産に登録された鹿児島県では、4つの指標全てにおいて前年から大幅にポイントを増やしていました。
幸福度は前年70.2点から75.4点へと5.2点上昇し、順位も15位から2位へと急浮上していますし、生活満足度は18位から6位、愛着度は5位から3位、定住意欲度は17位から7位へとどの項目も大健闘していますね。
地元が世界遺産へと登録されることは地域住民にインパクトを与えるようです。
あくまで推察にはなりますが、奄美大島・徳之島の世界自然遺産登録は地域を見直し、誇りを持つことに繋がったと考えられています。
その効果が一見、関係なく見えても波及していったのではと考えられています。
世界遺産効果、すごいですね!
持続度伸び率1位の和歌山県
世界遺産効果のあった鹿児島県を持続度の伸びで超えたのが和歌山県です。
前年70.0点から73.3点へと3.3点も上昇し、順位も35位から11位へ大幅に上昇しています。
和歌山県の「魅力的なところ」として回答している住民のうち8割以上が「海・山・川・湖などの自然が豊かなこと」を挙げているようです。
和歌山県といったら白浜町が思い浮かびます。
自然環境だけでなく、リモートワークやワーケーションなどの充実が進んだことも影響していそうですね。
あまり普段、このようなランキングでは見かけない県ではありますが、急上昇中です!
地域の課題は深刻に
持続度の項目のうち愛着度や定住意欲度に大きく影響していると思われるマイナス要因として、地域社会に関する不満や課題があります。
今回の調査ではこの点についても調べられています。
内容を産業やまちづくり、エネルギー問題など50項目抽出し、SDGsの17ゴール、169のターゲットの内容を参考にして、最も関係性の強いゴール別に整理しているようです。
「〜〜県において不満や課題(取り組むべきこと)があれば、いくつでもお選びください。」という設問で50項目を提示しています。
結果として以下のようになりました。
- 「人口減少・過疎化」と「少子・高齢化」はいずれも3人に1人以上が課題と感じている
- 「人口減少・過疎化」は前年30.1%から4.0ポイント上昇
- 「少子高齢化」は前年30.4%から3.2ポイント上昇
- その他の増加項目として「学校の廃校・統合・減少」や「子どもの貧困」、「いじめ・校内暴力・学級崩壊」など子どもや教育に関する項目目立つ
地域に愛着などあっても心配事や不安ごとはあります。
特に少子高齢化や人口減少は深刻な問題ですよね。大好きなまちをこれからも持続させていくためにできることはなにかあるでしょうか。
まとめ
いかがだったでしょうか?
魅力度ランキングはよくニュースになって一喜一憂したりしていますが、そこの住民が自分たちの住んでいる地域を見るこの調査は非常に面白いですよね!
外から見えているところと中からしか見えないところの差が大きいことがわかりますね。
今回の結果では、沖縄県がつよい!といういうことと九州地方や四国地方が目立ちました。
逆に関東地方は全く名前が出てきませんでしたね。極端すぎるなと思いますが、関東は地方から出てくる人が多いので仕方ないのかもしれません。
これを見て私は九州へたびに行きたくなりました。笑
これだけ地元から愛される場所とはどのようなところなのか気になります。
それではここまでです。
最後まで見ていただきありがとうございました!