コロナ禍で変わった働き方。
全ての業務をリモートで行うフルリモート勤務を行う会社も珍しくなくなりました。
それに伴って様々な変化がありました。
そのうちの一つを今回、ご紹介していきます!
11月15日に総務省が発表した『令和3年度における移住相談に関する調査結果(移住相談窓口等における相談受付件数等)』において2021年度の移住に関する相談が32万4000件に達したとのことでした。
なお2015年度からはじまり過去最多とのことです。
詳しく見ていきます。
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2021年度の移住に関する相談数が32万超
2021年度の相談件数が、全体で324,000件となりました。
2015年度から始まった同調査で、過去最多となる件数です。
単純な数値だけの推移だと上記のような推移となります。
2015年度には約14万件だった相談件数が、2021年度は約32万となっており、この6年間で約2.3倍となりました。
移住相談窓口の増加が件数増加に繋がっている?
件数だけ見てみると2020年度はコロナによる影響か、減少しています。
ただ減少についてはコロナ禍による影響が可能性としてあることが推測できます。
そこで内訳を確認していきます。
今回の相談件数については、移住相談窓口での面談や電話、メールでの相談。そして移住イベントなどでの相談の合計件数を合算しています。
年度 | 窓口での相談件数 (件) | イベントでの相談件数 (件) | 移住相談窓口数 (箇所) |
---|---|---|---|
2015 | 108,253 | 33,430 | − |
2016 | 160,293 | 53,176 | 145 |
2017 | 193,374 | 66,792 | 146 |
2018 | 221,912 | 76,220 | 164 |
2019 | 242,118 | 73,626 | 159 |
2020 | 262,206 | 28,876 | 164 |
2021 | 285,448 | 38,483 | 166 |
新型コロナウイルスの流行は、2019年度末よりはじまりました。
そのため相談件数については増加しているものの、イベントの相談件数については減少しています。
これは新型コロナウイルスにより、イベントの件数が減少しているのではないかと予測できます。
一方で移住相談窓口の数については増加しており、これが窓口での相談件数の増加に繋がっていると推測できます。
移住相談はどうすればいい?
移住するにもいきなりするわけにはいかないですし、自分だけで情報収集すりにも時間や手段が限られてきます。
そこで大切になってくることが相談です。
以前は総務省が運営している「全国移住ナビ」というサイトがあったようですが、現在はありません。
現在、相談ができる場所は次の通りです。
- 移住スカウトサービス「SMOUT」
- LIFULL地方創生「LOCAL MATCH」
- 一般社団法人 移住・交流推進機構(JOIN)「ニッポン移住交流ナビ」
- ワープシティ
- いいかも地方暮らし
- 認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター
- 各地域が運営するWebサイト
移住スカウトサービス「SMOUT」
「面白法人カヤック」で有名なカヤックが運営する地域に移住したい、関わりたい人」と「地域の人」を繋ぐスカウト型のマッチングサービス。
民間のサービスです。
移住したい人や地域の副業、二拠点に関心のある人がプロフィールを登録・掲載すると地域からスカウトが届きます。
地域おこし協力隊のプロジェクト募集やゲストハウスの情報、空き家や地域の求人などを探すことができます。
おすすめの移住先を診断することもできるので一度やってみてください。
また『オンライン移住相談センター』という相談窓口も開設されています。
コロナ禍でさまざまなイベントが中止・延期となっている中で全国各地の窓口があります。
オンライン移住相談センター:https://smout.jp/event/online-ijuu-center
LIFULL地方創生LOCAL MATCH
住宅・不動産ポータルサイトの「LIFFULL HOME’S」で有名な株式会社LIFFULLが運営するサイトです。
こちらも民間の仕事が探せる地方移住マッチングサービスです。
LIFFULL 地方創生 LOCAL MATCHは、
「仕事」「暮らし」「将来設計」を事前に描ける、
あなたにぴったりの地方と出会える
移住プラットフォームです。
仕事から、イベントから、移住体験施設から探すことができます。
もちろん各地の移住相談窓口も一覧としてあるため気になった場所をチャックすることができます。
移住後の暮らしがイメージできるようなサイト設計となっており、事前の関係づくりから移住後の仕事探しまで行えることがポイントです。
LIFFULL:https://lifull.com/
一般社団法人 移住・交流推進機構(JOIN)「ニッポン移住交流ナビ」
JOINは、企業と自治体が力を合わせて地方を元気にすることを目的とした組織です。
JOINでは、Webサイト「ニッポン移住交流ナビ」を運営し、移住・交流に役立つ情報やイベント・セミナー情報、仕事・空き家などの検索ができます。
またJOINが主催する移住・交流&地域おこしフェアの開催や交流会なども行っています。
様々な企業も協賛し、移住者だけでなくその地域の支援もしているようです。
情報を得るという点では非常に力強いです。
ワープシティ
2022年1月に公開されたばかりのサイトです。
首都圏の方、特に東京の方をメインに考えたサービスとなっており、東京外でのさまざまな生活の選択しを提案してくれます。
ポップなデザインが特徴で「靴を変える、髪型を変える、居場所を変える。」をテーマに地方移住を考える人のサポートをしています。
移住者の体験談や地方の情報発信がメインとなっています。
今後、サービスを拡大していくということですので、チェックしていってください。
Twitterでの情報提供も行っています。気になる方はフォローしてみてください。
株式会社Rebirth:https://rebirth.ltd/
いいかも地方暮らし
こちらは内閣府が開設した初めての移住応援サイトです。
メインのコンテンツは、東京圏(首都圏)から実際に地方へと移住し、幸せに暮らしている人たちへのインタビュー記事です。
数は少ないですが、インタービューや座談会はYouTubeにもあります。
移住に関する情報やコラムなどのあります。
インタービューは結構細かく記載があって、生の声を聞けます。
認定NPO法人 ふるさと回帰支援センター
国内で唯一、全国の移住相談ができる窓口のようです。
2022年11月現在、44都道府県1政令市の専属相談員が常駐し、46都道府県10市町村の展示パネルや資料コーナーが接地してあります。
東京都の有楽町にあり、日本最大の移住相談センターですので関東圏にお住まいの方はこちらがおすすめです。
移住先が決まっていなくても「はじめて相談」という場があり、手軽に相談することが可能です。
サイトでの情報収集というよりは相談を行うということがメインになっています。
「本腰を入れて探したい」「時間をとって考えたい」という方に特におすすめです。
各地域が運営するWebサイト
検索エンジンで『移住 〇〇※地域名』を入れると各地域の移住についての公式サイトが出てきます。
まとめサイトよりもより地域に密着した細かい記事が魅力的です。
もう既にこの辺に行きたいとか絞れている方は各地域のサイトを閲覧することもありです。むしろその地域にいく上では確認必須でもあります。
ただ都道府県ごとはもちろん地域単位でサイトがある場所もあるため、まずはまとめてあるサイトを見てからがいいでしょう。
上記でご紹介しているサイト内には各地域のサイトへ飛べるようになっているものもあります。
併せて確認をしてみてください。
移住人気都道府県はどこ?
移住についての需要が高まっていることはわかりました。
ただ都道府県単位で見ると濃淡が見て取れます。今回はベスト5とワースト5の都道府県をご紹介していきます。
相談件数:17,443(窓口:13,941/イベント:3,502)
※2015年度:12,054
窓口数(令和4年3月):5
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長野県には北アルプスや南アルプスといった大きな山脈がそびえ、県の約8割が雄大な自然です。地方移住の目的として人気の高い、豊かな自然環境との共生にはぴったりな土地柄で都内にも近いため人気です。
相談件数:15,245(窓口:13,782/イベント:1,463)
※2015年度:4,051
窓口数(令和4年3月):3
−−−−−
近畿エリアで人気トップの移住先。日本の縮図とも呼ばれ、大都市から農山村、離島までさまざまな地域で構成され、多様な気候と風土が凝縮されています。それに伴いレジャーも多様です。また大阪や京都とも近いこともあり、大人気です。
相談件数:13,599(窓口:12,047/イベント:1,552)
※2015年度:3,841
窓口数(令和4年3月):12
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窓口が圧倒的に多い福島県。関東から東北に入る入口の件でもあり、都内にも近く良いどころどりができます。自然と伝統が残る街としてまずはじめに候補として上がる場所です。
ベスト5は上記のような結果となりました。
ふと思い浮かべるような都道府県が並んでいますね。ポイントは首都圏に近いというところと自然が豊かな場所が多いというところが兼ね備えているかどうかです。
どちらか一方の場合は、その数が少なくなっています。
つづいてワースト5です。
- 大阪府:216
- 東京都:1,794
- 奈良県:2,272
- 佐賀県:2,720
- 徳島県:2,866
東京都の方が相談件数が多いのは、離島や奥多摩など大阪よりも自然が豊かなところが多いからでしょうか。
以上のような結果となりました。
その他の都道府県について知りたい方はこちらをご覧ください。
(参考)2022年都道府県幸福度ランキング
2022年7月に都道府県幸福度ランキングが発表されています。
あくまで参考になりますが、人気で見るのにプラスで住んでいる方の声を反映したこのようなランキングも見たりと様々な視点から探すことが有効そうです。
- 沖縄県
- 鹿児島県
- 宮崎県
- 静岡県
- 福岡県
- 和歌山県
- 佐賀県
- 長野県
- 石川県
- 三重県、愛媛県
- 奈良県、香川県、高知県
- 岐阜県、滋賀県、大分県
- 岡山県
- 兵庫県
- 大阪府
- 広島県
- 福井県
- 山梨県
- 群馬県
- 北海道、岩手県、宮城県、島根県
- 山形県、山口県
- 鳥取県
- 新潟県、京都府、長崎県
- 茨城県、熊本県
- 埼玉県
- 愛知県
- 富山県
- 青森県、福島県、徳島県
- 栃木県
- 神奈川県
- 東京都
- 秋田県
詳細はこちらの『ダイヤモンドオンライン』をご覧ください。
様々な働き方ができるようになっている今、「豊か=〇〇」の定義が薄れているように感じます。
便利なのが豊かなのか、自然が豊かで食べ物や水などが美味しいのが豊かなのか。ひとそれぞれだと思います。
自分の「豊か=〇〇」を探して、それに合う地域で暮らせたら最高ですね。