比較サイトの終焉?加速するグルメサイト離れ

「来週、ご飯食べに行こ!」

というときに「何で」お店を探しますか?

コロナ禍前は、みんな入れていたグルメサイトアプリ。

※グルメサイト:食べログやホットペッパーなど

そんなグルメサイトの時代が終わりへと向かっているかもしれません。

今回は、テーブルチェックが調査を行った「グルメサイトに関する意識調査」についてご紹介していきます!

非常に興味深い内容です!

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調査概要

■調査名

グルメサイトに関する意識調査

■調査元

テーブルチェック(株式会社TableCheck)

※企業ページ:https://www.tablecheck.com/ja/company/

■調査対象

(ユーザー) 全国20~60代の男女1100名

(飲食店) 全国20〜50代の飲食店勤務の男女550名

■調査方法(期間)

インターネット調査(2022年6月27日〜30日)

テーブルチェックとは?

テーブルチェックは、「Dining Connected ~世界中のレストランとカスタマーをつなぐプラットフォーム~」をミッションに事業を展開する日本発レストランテックカンパニーです。

テクノロジーを活用した次世代の「おもてなし」を実現します。

現在、展開している主なサービスは、飲食店向け予約・顧客管理システムと、ユーザー向け飲食店検索・予約ポータルサイト。24時間365日リアルタイムの空席情報を把握することで、飲食店にもユーザーにもより良いレストラン体験の実現をサポートしています。

引用元:PR TIMES

結果のまとめ(サマリー)

詳細な調査結果の前にポイントから!

ユーザー

  • グルメサイトを信頼しない派、2年で約1.2倍
  • 飲食店検索Googleが初のトップへ
  • 予約はグルメサイトと電話が根強い

飲食店

  • 食べログ敗訴は「妥当」が多数
  • グルメサイトへの不満ありが多数
  • グルメサイト離れの理由は「コスト高」と「低い信頼性」

多くのユーザーがグルメサイトを信頼していない?

コロナ禍でなかなか外食に行く機会がない。という方もいるかと思いますが、飲食店を探す時に何を利用していますか?

以前は、多くの人たちがグルメサイト「食べログ」や「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などを利用していました。

口コミを見たり、予約をしたりです。

コロナ禍を挟んで、現在の状況はどうなっているのでしょうか?

グルメサイト信頼しない派、2年で約1.2倍

出典:テーブルチェック

まずは「グルメサイトの信頼度」を確認していきます!

グルメサイトでの点数・表示の信頼度は?
あくまでも情報源の1つである(52.9%)

結果として最も多かった回答は、「あくまでも情報源の1つである」で52.9%でした。

これは2020年から大きな変化はありません。

今回、2020年の約1.2倍の上昇が見られたのは「信頼していない派」です。

2020年の26.1%から30.4%と上昇しています。

では、「信頼していない派」は一体何を利用しているのでしょうか?

※信頼していない派(30.4%):「あまり信頼していない(24.3%)」「まったく信頼していない(6.1%)」の合計です。

Googleがグルメサイトを抜いてトップへ

飲食店を検索する際、よく利用する手段は?
Google(86.1%)

上記の質問は複数回答ありの質問になりますが、質問に対して検索、マップなどを含む「Google」の利用が初めてグルメサイトを抜いてトップになりました。

もうすぐで9割に届くかというほどの利用率です。

一方で「グルメサイト」は、2020年が78.9%でトップだったのに対し、2022年は61.3%と利用率の大幅減が目立ちます。

明らかにGoogleへ流れていることがわかります。

これはGoogleが「コロナ禍でも検索や予約など飲食店に関連する機能を充実させた結果である」からです。

顕著なユーザーのグルメサイト離れ、なぜ?

出典:テーブルチェック

上記の図を確認すると、「増えた」「変わらない」と回答している層が多いものの、「利用頻度が減った」と回答している人が増えているが分かります。

2021年が最も多かった利用頻度が減っているユーザーの割合ですが、ここ2年で利用増加ユーザーの割合を常に上回っています。

そのため年々、減少傾向となっています。

一体、なぜなのでしょうか?

出典:テーブルチェック
グルメサイトの利用が減った・なくなった理由は?
自分好みのお店が見つからないから(28.8%)

グルメサイトの利用が減った・なくなった原因として最も多かった回答は「お店が見つからないから」でした。

お店を見つけるために検索しているのに、見つからなければ利用しませんよね…。

続いて「信頼できる情報ではないから」が21.2%。

この2つの理由については過去の調査と変わらず2トップに挙げられています。

また3位に「人の意見や評価に興味がないから」という理由があります。

これについてはもしかしたらそう考えるような人が増えているのかな〜と思わなくもないですね。笑

検索は「Google」、予約は「グルメサイト・電話」

まとまった利用率だけではなく、年代別・利用方法別に見ていくとまた違った側面が見えていきます。

出典:テーブルチェック

検索については、殆どの年代で「Google」の比率が高いことがわかります。

またSNSでお店を探す20代ユーザーが確認できます。

もしかしたら今後台頭してくるかもしれませんね。

一方で予約については、「Google」「SNS」ともにほとんど利用がありません。

20代〜40代は「グルメサイト」、50代以降「電話予約」が根強いです。

テーブルチェックによると「GoogleやInstagramはコロナ禍で飲食店の予約機能を充実させたが、飲食店側の導入設定が進んでいないなど、検索から予約までの動線に課題があると考えられる」と分析しています。

今後、店舗側での導入設定が進むと逆転する可能性がありますね。

予約利用トップのホットペッパーはポイントが貯まることが強み

出典:テーブルチェック

上記の図は、「飲食店予約ツールとして利用する理由」になります。

改めて各ツールを利用することで得るメリットを優先して利用することが分かりました。

特に最も利用率が高かった「ホットペッパー」は「ポイントが貯まる」の比率が高いため「ポイント」が重要な要素だということが推察できますね。

意外だったのが「電話予約」。

「簡単」「確認しやすい」「変更などが手軽」「要望を細かく伝えられる」「確実」「直前予約ができる」と、複数の項目で高い支持を得ていました。

飲食店の多くがグルメサイトへ不満あり

2022年6月、焼肉チェーン店が食べログの評点を不当に下げられたため、売り上げが減少したとして、損害賠償などを求めた訴訟は記憶に新しいです。

そんな中、調査結果で実際に不満や不信感を抱いている飲食店が多くあるということが分かりました。

食べログ敗訴は「妥当」が多数派

出典:テーブルチェック
2022年6月の食べログ敗訴について妥当だと思うか?
妥当(58.0%)

「妥当ではない」と回答したのは、5%強のみでした。

また、グルメサイトにおけるユーザーの飲食店評価に対しては以下のような結果となっています。

出典:テーブルチェック
グルメサイトのユーザー評価についてどう考えているか?
あまり気にしていない(33.2%)

飲食店はどのくらいグルメサイトのユーザー評価を考えているのでしょうか?

最多回答は、「あまり気にしていない」と3分の1の飲食店は気にしていないようでした。

また「参考にしている」という回答が30,5%と、グルメサイトの評価を参考にして店舗経営を行っているところもあるようです。

そんな中、「信用しない」意見が30.5%もありました。

これはグルメサイトへの不満や不信感が膨らんでいる現状を表していますね。

三大グルメサイトが利用率トップ

出典:テーブルチェック
現在、有料契約しているグルメサイトはありますか?
利用していない(58.0%)

グルメサイトの利用状況は依然として「食べログ」「ホットペッパー」「ぐるなび」の3大グルメサイトが強いようです。

グルメサイトに契約する理由として、以下の6点が多くなっています。

  • 予約受付
  • 認知度向上による新規顧客の獲得
  • 店舗情報源の掲載
  • 評価点による認知度向上
  • キャンペーン告知
  • 顧客コミュニケーション

特に「予約受付」と「新規顧客獲得」が多く、この2点について期待していることが覗えます。

その反面、「利用していない」という回答が6割

理由は以下の通りです。

出典:テーブルチェック

理由は、金銭的・信用度的な問題のようです。

信用度の問題は言わずもがなですが、コスト面においてはやはり新型コロナウイルスの影響があります。

コロナ禍で飲食店側のコスト意識はさらに厳しくなっており、グルメサイトに支払うコストを「高い」と考える層が、2年前の1.5倍に増加しています。

進む公式サイト・インスタの利用

出典:テーブルチェック
グルメサイト以外で活用している予約受付ツールは?
電話(47.4%)、公式サイト(24.6%)、インスタ(21.4%)

グルメサイト以外の予約受付ツール利用状況は、「公式ウェブサイト」と「Instagram」が2年前と比較し、2倍以上の伸びを示しています。

ここ数年で、各店舗の公式サイトのクオリティが上がっています。

公式サイトに力を入れていることが分かります。

またInstagramをはじめとしたSNSへの期待感が上がっています。

フォロワーからフォロワーに口コミが拡散されやすく、店舗と相性の良いユーザーに出合いやすいためであると考えられています。

今後の主戦場は「Instagram」か

出典:テーブルチェック
最も積極的に活用しているツールは?
食べログ(19.0%)、Instagram(18.2%)

食べログは事件があったにも関わらず、活用の積極度及び効果について、最も回答を集めていました。

やはり効果が期待できるという点において良いサービスであることが間違いないようです。

その一方で食べログ以外のグルメサイトを上回ったのが「Instagram」です。

食べログに迫るほどの回答を集めており、今後逆転する可能性がありますね。

「Google」については活用が進んでいないことがわかります。

ユーザーと対照的な結果となり、ユーザー視点になかなか立てていないということでしょうか。

もしくは「予約」という点が店舗にとって重要な点なのかもしれません。

飲食店検索・予約は次の時代へ

2022年6月の食べログが飲食店からの同サイトの運営方法を巡る訴訟で、初めて敗訴の判決が下されたことやコロナ禍を挟み、次の時代へと動いています。

グルメサイトは、1996年に食べログのサービスが開始されてから約四半世紀経ちました。

そんなグルメサイト時代が終焉へ向かい、SNSなども含めて新たな時代へと進んでいます。

よりコスパが良く、利用しやすいサービスが求められるようになっている中で今後はどのようになっていくのでしょうか。

またグルメサイトだけではなく、様々な比較サイトにおいても変化がしていくのかもしれません。

それではここまでです!

非常に面白く興味深い内容でしたね。

最後まで見ていただきありがとうございました!

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